開 催 日:2020 年 9 月 27 日(日)※終了しました
配 信 :Youtubeライブ(無料/出入り自由/予約不要)
アーカイブ : https://youtu.be/6m5SDcoYPbg ◀︎アーカイブ動画を視聴できます(公開延長しました)
※下記プログラムの時間は、タイムスタンプとなっています。Youtubeで視聴する際にご利用ください。
[タイムテーブル]
0:08:34- オープニング /日本の中絶 ~私たちに見えること~(大橋由香子・北原みのり・塚原久美・早乙女智子・maruko)
1:12:25- 刑法堕胎罪と母体保護法:法律は何を守っているのか(寺町東子)
1:37:55- 刑法堕胎罪って、いつの時代のもの? 今でしょ!(岩本美砂子)
2:02:57- 選ぶ権利―私たちの体験から/女性の権利としての人工中絶(Voice Up Japan)
2:32:30- 看護師・助産師の臨床アボーションケア(漆原絢子・中込さと子・三宅はつえ・萩原仁美)
3:01:28- 四半世紀後の『妊娠小説』:小説・ドラマ・映画・漫画のなかの妊娠中絶(片山亜紀)
3:32:30- 離婚相談で見えた日本の避妊と中絶(円より子)
3:57:00- 中絶と学校教育~教科書と現実のギャップ(にじいろ)
4:22:30- UFO(遊歩)と語るセイフアボーション(安積遊歩・藤原久美子)
5:01:53- 日本の女の健康運動ーわたしのからだはわたしのもの(SOSHIREN女(わたし)のからだから)
5:24:20- 海外からのメッセージ紹介
5:45:08- お知らせ / クロージングトーク
5:54:00- 国際セーフ・アボーション・デー 2020Japanプロジェクトの声明文紹介
[イベント詳細]
0:08:34
オープニング /日本の中絶 ~私たちに見えること~
日本では中絶はタブーとされ、語りにくいものだと思われてきた。でも、世界には「セーフ・アボーション・デー」まである!? 安全な中絶って、どういうこと? 調べてみたら見えてきた......日本の中絶、おかしいよ!私たちはいったい何に縛られてきたのか。当事者として見て、聞いて、考えてきたことを、今日みんなで暴きます。
北原みのり 作家。希望のたね基金理事。PAPS(ポルノ被害と性暴力を考える会)副理事長。女性のためのセックストーイショップ「ラブピースクラブ」代表。 大橋由香子 フリーライター・編集者、非常勤講師。「SOSHIREN女(わたし)のからだから」「優生手術に対する謝罪を求める会」メンバー。
早乙女智子(ビデオ出演) 産婦人科医、博士(人間健康科学) 日本性科学会副理事長、世界性の健康学会(WAS)学術委員。 故我妻堯先生に師事。専門は性科学、セクシュアルヘルス・ライツ。 塚原久美 フリー研究者、中絶ケアカウンセラー。中絶関連著作、翻訳多数。最近、RHRリテラシー研究所立上げ。
maruko 20代後半、フランス在住。フランスの女性医療の事情などをインターネット上で発信。
1:12:25 刑法堕胎罪と母体保護法:法律は何を守っているのか
寺町東子 1968年愛知県生まれ。中央大学法学部卒業。弁護士、社会福祉士、保育士。認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ理事。性犯罪被害者支援に取り組み、「性犯罪」に関する刑法改正や、「堕胎罪」廃止についてSNS上で発信を続けている。
1:37:55 刑法堕胎罪って、いつの時代のもの? 今でしょ!
欧米では1960年代から避妊や中絶が解禁された。宗教の教えに女性の権利が勝利を収めたのだ。日本とは違って配偶者の同意もいらない。堕胎罪は女と胎児を別々の生命とみなし、加害・被害の関係を作る。だが胎児を女性の一部とみなせば、そこに罪は生じない。今もなお女の身体を縛る古い堕胎罪こそなくすべき。
岩本美砂子
1957年生まれ。京都大学法学部卒業。名古屋大学法学研究科満期退学。名古屋大学助手、三重大学講師などをへて三重大学人文学部教授。編著に『政治過程とジェンダー』、監訳に『中絶と避妊の政治学』。
2:02:57 選ぶ権利―私たちの体験から/女性の権利としての人工中絶
望まぬ妊娠や人工中絶の経験は、オープンに語られないだけで、実は身近にあるものかもしれません。Voice Up Japanメンバーやその友人の経験談をもとに、母体の「権利」としての人工中絶について話します。
Voice Up Japan (伴優香子/ 遠山瑞希/ 齋藤イングリッド小巻)
一般社団法人Voice Up Japan は、ジェンダー・セクシュアリティー関係なく誰もが平等な権利を有する社会、誰もが声を上げやすい社会を作ることをビジョンとして掲げ活動している。主に、署名活動やロビーング、イベントや講義などを通したアドボカシー、記事やSNSを通した啓蒙活動を行っている。また、現在支部が東京を中心とした計6つの大学に広がり、各支部が主体的にイベントなどを通して学生をターゲットにジェンダー・セクシュアリティ・人権に関する啓蒙活動を行っている。
2:32:30 看護師・助産師の臨床アボーションケア
「女性のパートナーである職業」として従事する助産師が、中絶を選んだ女性の支援者としてふさわしくない現状があります。「いのちのための現場に携わる者」として奮い立たせてきた正義を見つめなおしていくことを助産師たちに投げかけたい。
漆原絢子(看護師/助産師/性教育認定講師/思春期保健相談士)
三宅はつえ(看護師/出張開業助産師 ) 中込さと子(看護師/助産師/保健師/認定遺伝カウンセラー)
萩原仁美 (看護師/助産師) 4人とも若者への性教育、妊娠から子育てまでのケアに加え、妊娠初期の中絶、中期の中絶のケアの経験を持つ。様々な事情や思いから中絶を選択する女性の尊厳を護る医療を広めようと活動している。
3:01:28 四半世紀後の『妊娠小説』:小説・ドラマ・映画・漫画のなかの妊娠中絶
斎藤美奈子の『妊娠小説』(1994年)は、近現代の日本の小説のなかで中絶がどう書かれてきたかを批判的にたどった有名な評論だが、いま読み直すと違ったふうに読めてくる部分もある。同評論を出発点としつつ、小説・ドラマ・映画・漫画などのメディアで中絶がどう書かれているかを検証したい。また、日本だけでなく海外にも目を向けたい。
片山亜紀
イギリス文学・ジェンダー研究者。翻訳にヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』(平凡社、2015年)など、最近の論考に「ヴァージニア・ウルフの#MeToo」(『季論21』2020年夏号)がある。
3:32:30 離婚相談で見えた日本の避妊と中絶
夫の海外出張にコンドームを忍ばせる。何回も中絶を繰り返す。離婚相談者の22%が性のトラブルを抱え、その大半に中絶経験があった。性病をうつされた人もいた。互いの体に無知で、避妊は夫任せ。話し合いも楽しいセックスもできないような関係性。そんなの過去って、今のカップルは言えますか?
円より子
女性のための政治スクール校長。現代家族問題研究所代表。元「ニコニコ離婚講座」主宰。元参議院議員。
3:57:00 中絶と学校教育~教科書と現実のギャップ
「避妊・中絶をめぐる医療も法律も、日本は問題が山積みです!」...実は、教育も問題が山積みです! 日本の義務教育では、避妊や中絶について学びません。高校で学習しますが、教科書にはどう書かれている?生徒や教員の認識は?それらの問題点をふまえ、外部講師として中絶をどう伝えているかをお話します。
にじいろ
思春期保健相談士・元養護教諭。フリーの性教育講師として小中学校、高校などで性教育をおこなっている。
4:22:30 UFO(遊歩)と語るセイフアボーション
優生保護法のこと、人工妊娠中絶のこと、出生前診断のこと、そしてセーフアボーションについて、障害のある女性の立場から考えてきたことを語ります。
安積遊歩
1956年、福島県生まれ。生後約40日で骨形成不全症と診断される。1994年「国際人口開発会議」で、障害女性の立場から、優生保護法の問題を訴え撤廃を求めるスピーチを行う。1996年の優生保護法改訂の年に、娘・宇宙(うみ)を出産。現在はピアカウンセラーとして活動中。
藤原久美子 1964年兵庫県神戸市生まれ。17歳で1型糖尿病になり、その合併症で30代半ばに視覚障害者(弱視)となる。障害者になる前は、周囲から子どももつことを奨励され、障害者になってから妊娠すると堕胎を勧められた経験から、DPI女性障害者ネットワークに関わるようになり、2016年より代表をしている。障害のある女性の複合差別解消に向け、国内外に向け働きかけをしている。
5:01:53 日本の女の健康運動ーわたしのからだはわたしのもの
1948年、優生保護法によって合法化された日本の中絶。堕胎罪・優生保護法・母子保健法の3つによって日本の女たちの性と生殖は管理されてきた。誰にどのような子どもを産ませ/産ませないのかを管理する魔のトライアングル。このような日本の人口政策に女たちはどのように抵抗してきたのか、80年代から今までを語る。
SOSHIREN女(わたし)のからだから (大橋由香子、米津知子、長沖暁子 )
1982年優生保護法改悪阻止と堕胎罪・優生保護法の撤廃を求めて設立されたグループ。リプロダクティブ・フリーダムを女のからだは女のものと訳し、女と健康国際会議にも参加してきた。https://www.soshiren.org
5:24:20 海外からのメッセージ紹介
5:45:08 お知らせ / クロージングトーク
5:54:00
国際セーフ・アボーション・デー 2020Japan
プロジェクトの声明文紹介
2020年9月27日に発表した声明は 下記からご覧いただけます。
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